英語圏でVRChat映像を制作するインディークリエイター集団「Metacosm Studios」は7月16日、新作動画「Backrooms The Anime」をYouTubeにて公開しました。Mio、Nanako、Renの3人が偶然発見したのは謎の空間「The Backrooms」。彼女らは自身の魔法の力を使って脱出しなければならないのですが……。
4ch発の都市伝説?「The Backrooms」とは
「The Backrooms」は、2019年頃にアメリカの電子掲示板「4ch」のとあるスレッドにて報告された1枚の画像に端を発するインターネット都市伝説・クリーピーパスタの一種です。「noclip」と呼ばれる壁抜けのような現象で辿り着く、現実とは異なる不気味な場所として語られる「The Backrooms」。一般的に濡れた絨毯の臭い、黄色一色の壁、蛍光灯の音が特徴とされています。
2022年1月には、海外の映像クリエイターKane Pixelさんによって「The Backrooms (Found Footage)」が公開され執筆時点で3500万回再生を超えるなど、掲示板の域を超え多くのインターネットユーザーに語り継がれています。
迷い込んだ3人の女の子(?) 果たして無事脱出は叶うのか
今回の「Metacosm Studios」による作品「The Backrooms」では、この都市伝説を元ネタに「The Backrooms」(裏世界)へ迷い込んでしまった3人の少女(?)が、元の世界に戻ろうと試行錯誤します。奇妙な音がする方向へ歩み進めるRen。そこで、謎の生物「エンティティ―」(Entity)と遭遇しました。
この「エンティティー」は、元ネタにおいても「The Backrooms」内に生息するといわれている生物。複数の種類がいるようで、SCPのような楽しみ方をされています。
今回出現した「エンティティー」は、Kaidaと名乗りました。お母さんを探しているというKaida。どうやら言葉は通じるようです。Mio、Nanako、Renの3人は、出口を教えてもらう代わりに一緒にKaidaのお母さんを探すことに。元ネタでは、人間に対して攻撃的だとされている「エンティティー」にしては随分と優しい対応ですね。
出口と思われる謎のスライダーを見つけたKaidaと3人。Kaidaは3人にスライダーから次の場所へ移動するように勧めます。そこで現れたのが、Kaidaのお母さんと思しき、巨大な「エンティティ」。言葉が通じない「エンティティ」と戦闘になってしまう3人。唯一魔法をうまく使えなかったMioが土壇場で雷の魔法を使えるようになりなんとか危機は去りました。
改めて、スライダーへ突入した3人。彼女らを待ち受けていたのは、次なる階層「Luminal Pool」だったのでした……。
話題作を作り続けるクリエイター集団「Metacosm Studios」
さて、本作を制作した「Metacosm Studios」ですが、今年5月に公開し日本コミュニティでも話題を呼んだ「もし、VRChatでミラーが違法になったらどうなるか?」も制作しているクリエイター集団です。
実はこのグループ、2022年今年中には90分の自主制作映画「Into the Metaverse」も公開予定なんです。今年3月に投稿した動画では、約90%の制作は終了しているとのこと。どんな内容となるか今から楽しみです。
●参考リンク
・「Metacosm Studios」(YouTube)
・「Metacosm Studios」(Twitter)