クラスター株式会社が提供する国産メタバースプラットフォーム、cluster。同じ形態のサービスとしてVRChatと比較される場面も多く、名前だけでも耳にした経験がある方は多いのではないでしょうか?
clusterには、他のプラットフォームとの違いやclusterならではの魅力が多く存在します。
「どんな雰囲気か気になるけど、なかなか始めるきっかけがない」「他のプラットフォームとの違いがよく分からない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事ではclusterの始め方やその魅力をたっぷりご紹介。
メタバースに触れた経験がある方も、まだ触れたことがない方も、ぜひ一緒にclusterの世界に飛び込んでみましょう!
clusterとは
2015年に設立されたクラスター株式会社。自ら「オタク」を公言する社長・加藤氏が中心となり、「人類の創造力を加速する」をミッションに掲げ開発をおこなっています。
そんなクラスター社が掲げるビジョンは「バーチャル経済圏のインフラをつくる」こと。そのビジョンどおり、clusterサービス内では3Dアイテムの売買機能、イベントでの投げ銭システムなど課金要素も充実。
誰かが作ったものをただ遊ぶだけではなく、しっかりとクリエイターに還元される仕組みがある点は大きな特徴でしょう。
また、日々新しいアップデートが続いている点も魅力です。定期的に開催されるCluster Conferenceでは実装予定の新機能の発表をおこなっており、2024年8月にはアバター販売機能やワールド課金機能などが公表され、注目を集めました。
clusterの強み
clusterでは他のメタバースプラットフォームと同様、友達を作って遊んだり、ワールドやアバターを制作したり、イベントに参加したり、開催したり、自由に活動ができます。
ここからは、clusterならではの機能や特徴をご紹介します。
スマホで快適に遊べる
clusterの大きな強みのひとつが、スマートフォンひとつで遊びに行ける点です。
デバイスごとの制限や違いはなく、スマートフォン・PC・VRどの環境からでも同じ体験ができます。
機種によっては、容量の大きなワールドや人数が集まるイベントでは多少重さを感じる場合もありますが、実際にスマートフォンから参加しているユーザーも多く、環境の面でclusterを始めるハードルはかなり低いと言えるでしょう。
インターネット環境があればどこでもプレイできるため、ちょっとした移動時間や休憩時間など、SNSを開く感覚で友達と遊べるのはclusterならではの楽しみ方です。
cluster内でアバターやワールドを作れる
clusterには、サービス内でワールドを制作できる「ワールドクラフト」、アバターをカスタマイズできる「アバターメイカー」といった機能が備わっています。
ワールドクラフトはクラフトゲーム感覚でワールドを制作できる機能です。cluster公式が用意した無料アイテムに加え、有志のクリエイターが販売しているアイテムをサービス内で購入し、設置することもできます。
ライティングやベイクなど、ワールド制作に必要な知識がなくとも簡単に作れてしまうため、ワールドを作った経験がない方も安心して楽しめるでしょう。
また、ワールドクラフトではメンバーを追加して一緒に作業ができます。友達とコミュニケーションを取りながらワールドを作っていくのも、おすすめの遊び方です。
10分程度で簡単にチルっぽいワールドに!
アバターメイカーは、いわゆるキャラクタークリエイト機能。顔のパーツや体型をパラメーターで調整したり、カラーを選んだり、豊富なバリエーションから好きな髪型・服装を選択できます。
以前は「アバターメイカー=初心者」といったイメージを持っていたユーザーも少なくはなかったでしょう。しかし、現在では着せ替えアイテム数が700以上のラインナップになっており、自分好みのアバターが簡単に作れてしまいます。
もちろんUnityを使用したワールドをアップロードしたり、サービス外でVRMアバターを用意したりも可能ですが、clusterを訪れたからにはぜひ一度体験していただきたい機能です!
cluster内で完結できる!(ワールド、イベント、写真フィードなど)
clusterではイベントの作成・参加が簡単で、毎日多くのイベントが開催されています。ジャンルはさまざまですが、とくに音楽系のイベントの人気が高く、最近では今月実装されたアバター販売機能を使ったイベントも多く開催されています。
イベントの作成方法は簡単で、Web・スマートフォン上から日時やタイトルなどを設定するだけ。自分で制作したワールドをイベント会場に設定しても良いですね。
また、clusterには「フィード機能」があり、ワールド内で撮影した写真を投稿できます。思い出として記録に残したり、SNSのように使用したりしても楽しめるでしょう。
ただ、現在フィードを閲覧できるのはスマートフォンのみ。投稿はデバイスを問わず可能なので、今後のアップデートに期待しましょう!
前述したワールドクラフト・アバターメイカーで制作したものは、作っただけで終わりません。
作って、イベントや活動・友達と遊ぶのに使って、フィードに投稿して、また新しいワールドを作って、というように、clusterの中で遊び方をアップデートしていくのも楽しみ方のひとつです。
日本発のプラットフォームなので安心感
冒頭でご紹介したように、clusterは日本発のサービスです。
公式のガイドやnoteも充実しており、知りたい情報を調べるのは難しくありません。clusterアプリ内でもアップデートやトピックなど公式の情報を確認でき、取り残されないような仕組みが確立されています。
clusterのロビーワールドにはロボット姿の公式スタッフがいる時間帯も多く、分からないことがあれば聞いてみても良いでしょう。
毎週火曜日にはクラスター社が運営する公式イベント「Hello Cluster」がおこなわれており、clusterの新情報やユーザーが企画するイベント情報などが発表されています。
clusterの特徴のひとつが、ユーザーと運営メンバー・スタッフとの距離が近く、要望や改善点を伝えやすい環境であること。ユーザーも一員となって進化させていく、というスタイルもclusterが選ばれる理由ではないでしょうか?
また、日本企業と連携したイベントも多く開催されており、過去には株式会社ポケモンによる「ポケモンバーチャルフェスト」、株式会社テレビ朝日による 「メタメタ大作戦」がおこなわれました。
加えて、clusterはJASRAC・NexToneと包括契約をおこなっているため、自身で用意した音源に限り、使用楽曲を登録するだけで使用が可能です。これも、clusterで音楽イベントが多く開催されている理由でしょう。
個人での商用利用可能!誰でもクリエイターになれる
clusterでは、2024年の8月から個人の商用利用が解禁され、有料のワールド制作依頼・イベント開催などが可能になりました。
しかし、以前からclusterにはワールドクラフトのアイテム・アクセサリー・アバターをサービス内で販売できる機能が存在します。
アバター販売機能は9月に実装されたばかりのため例外ですが、クラフトアイテム・アクセサリーにはストアがあり、自分で制作した3Dモデルの販売が可能です。
商品が売れると「Vポイント」として溜まっていき、1Vポイント1円として現金の払い出しができるようになります。払い出しは10,000Vポイントが最低単位となりますが、じっくりと挑戦していけば不可能な数字ではないでしょう。
clusterが用意するCreators Guideでは、初めて3Dに触れる方や、初心者・中〜上級者に向けた制作テクニックを紹介しています。これから学んでみたい方は、まずはこちらを読んで実際に作ってみるのがおすすめです!
公式のワークショップも定期的に開催されているため、参加してみるのも良いでしょう。
clusterを始めるためには
始めるのに必要な環境は、スマートフォン・PC・VRのいずれか。
PCやVRの購入を検討している方は、まずはお手軽にスマートフォンで遊んでみても良いでしょう。
対応機種や必要なスペックは、公式が発表している情報をご確認ください。
アカウント作成とダウンロード
clusterを始めるには、まずアカウントを作成しましょう。アカウント作成にはX(Twitter)・Facebook・GoogleまたはAppleのいずれかのアカウントが必要になります。
公式サイトを開いたら、右上の「ログイン」からログイン方法を選択します。
ログインができたら、右上アイコンから「アカウント設定」を選択し、メールアドレス認証をしておくのがおすすめです。
アカウントができたら、次はclusterをダウンロードします。PCの場合はWebサイトの「ダウンロード」から、スマートフォンの場合はApp StoreまたはGoogle Play、Meta Questシリーズの場合はストアからダウンロードしましょう。
起動したあとの基本操作
clusterを起動したら、まずはホームに行きましょう。
PC・VRの場合は起動をしたらホームワールドのロードが始まりますが、スマートフォンの場合は左上のアイコンから「ホーム」を選択して入室します。
ホームは自分の部屋のようなワールドで、公開することはできません。しかし、他のワールドと同様に友達を招待して一緒に過ごしたり、ワールドクラフトで自由に作り替えたりできます。操作に慣れてきたら触ってみても良いですね!
clusterでは、公式のチュートリアル「clusterツアー」が用意されています。
スマートフォン・PCは左上の三本線のマークから、VRではBかYボタンでメニューを開き、若葉マークからチュートリアルワールドへ移動できます。
操作の説明や方法を詳しく教えてくれるため、不安がある方はまず訪れてみるのがおすすめです。
チュートリアルが終わると自動でロビーワールドへの移動が始まります。
ロビーではイベント情報や注目のワールド、一部のストア商品が展示してあり、clusterユーザーが多く集まっています。
公式のスタッフがゲームやワールド散策を開催していることもあるため、見かけたら積極的に参加してみると良いでしょう。
clusterを楽しむためには
友達を作ってワールドを巡ったり、イベントに参加したり、創作活動に励んだり、clusterの楽しみ方はさまざま。
友達を作りたい方は、まず公式が開催している初心者向けイベントがおすすめです。毎週開催されているため、自分の予定に合わせて参加してみましょう。
創作活動を楽しみたい方は、先ほどもご紹介したCreators Guideがおすすめ。制作に必要な情報だけでなく、これまでのイベントやワールド紹介の記事もあるため、まずは目を通してみても良いでしょう。
何をしたら良いか迷っている方は、公式が用意したCluster GAME PARKに行ってみてはいかがでしょうか?
clusterはゲームワールドに力を入れており、このワールドではユーザーが制作したゲームが多く集まっています。ピックアップされるワールドは定期的に更新されるため、訪れる度にさまざまなワールドに出会えるでしょう。
ご紹介した以外にも、clusterの魅力や楽しみ方はたくさんあります。ぜひ、ご自身の目で新しい発見をしに行きましょう!
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