【#Vket】8社出展、企業ワールド「パラリアルパリ」を徹底レポート!

12月3日から12月18日まで、15日間にわたり開催された「バーチャルマーケット2022 Winter」。メタカル最前線でも、これまで「パラリアル札幌」「パラリアル名古屋」と2つの企業ワールドと、「VketPlaza -Express Mode-」に展示されたコミュニティコラボブース取材など、さまざまな記事で扱ってきました。

「バーチャルマーケット」は例年、一般出展ワールドは会期終了後も再Public化され、いつでも見にける状態になる一方、企業出展ワールドは会期終了と同時に閉鎖されてしまいます。そこで今回は、残す最後の企業出展ワールド「パラリアルパリ」を滑り込みでレポート。会場の様子を記録していきたいと思います!

やっぱりパリは景色がキレイ

今回のテーマは「Next Journey」。そう、旅行です。フランス・パリといえば、旅行の定番。エッフェル塔や凱旋門など歴史的な遺産から各種ブランドショップなどオシャレの街としても知られる名スポットです。

入口にあるマップ エッフェル塔の手前から凱旋門までのルート

「パラリアルパリ」ではなかでも定番のエッフェル塔からセーヌ川を渡り、凱旋門に行くルートを採用。化粧品業界として初参入となる「MARY QUANT」(マリークヮント コスメチックス)をはじめ、パリらしい通りのなかに全部で8つに企業ブースが並んでいきます。

まず最初に見えるのが「MARY QUANT」ブース
ティアラとフォトスポットもあります
セーヌ川から記念撮影

やはりパリの街並みはおしゃれそのもの。セーヌ川にかかる橋からは、エッフェル塔のふもとから虹がかかっていたり、凱旋門のうえにはパーティクルの飾りがついていたりと、メタバースならではのキラキラ表現もあり、より一層煌びやかに見えます。現実のパリにも人生で一度は観光に行ってみたいですね。

写真スポットも盛りだくさん!
エッフェル塔のふもとでは、ランウェイごっこが楽しめます
ゴールは「凱旋門」 Vketちゃん像ときれいなパーティクル

体験ギミック盛りだくさんの企業ブース

「パラリアルパリ」は他企業ワールドに比べると少し企業数も少なく、ゆとりのある間隔でブースが置かれている印象でした。中でもいくつか面白かったブースがあったのでご紹介していきます。

二度目の出展「株式会社ベルク」 スーパーマーケットなのにボーリング?

まずは、こちら「株式会社ベルク」のブースです。「ベルク」といえば関東を中心に約120店舗を展開する食品スーパーマーケットチェーンです。前回に引き続き二度目の出展となるこちらのブースでは、前回とは打って変わってなぜかボーリング体験をメインに。

スーパーマーケットなのになぜかボーリング施設!?
ちゃんと投げて遊べます!

そういえば、前回のVketでは「ショッピングカートに乗ってレースバトルをする」ギミックがありましたね。そう、リアルでは絶対にやってはいけないシリーズ第2弾です。投げるボールやピンはときどきベルクの商品になるなどカオスな演出も。外観もボーリング推しになっていて、ぱっと見アミューズメント施設のブースか何かだと勘違いしてしまいました(笑)

初出展「ヤマハ株式会社」にはボカロからSyncRoomまで馴染みの展示

そして、ちょうどエッフェル塔を眺めたところで、先に見えてくるのが今回初出展となる「ヤマハ株式会社」のブースです。「ヤマハ」といえば、楽器メーカーとしてはもちろんのこと、サブカルチャーでは「ボーカロイド」の生みの親としても知られ、またVRChat音楽勢の間でもオンラインのリアルタイムセッションでは欠かせない「SYNCROOM」(シンクルーム)などお世話になっている人も多い企業です。

今回のブースでは、大きく3つのエリアに階層が分かれており、1階は楽器の展示ブース、2階はボーカロイドブース、地下1階はライブスタジオとなっていてイベントスペースとしても使われました。

ボーカロイドたちのパッケージに映れるギミックも

2階のボーカロイドブースには、キノピオPの話題楽曲「神っぽいな」を自分のアバターで踊れるモーションギミックも。表情は手元で操作できるので、踊りに合わせて表情を変えてみたりしてベストショットを撮ってみました。

神っぽいな踊ってみた

「クレヨンしんちゃん」サテライトショップにあの”気分の良くなる階段”も

そして、なかでも気合が入っていたのが凱旋門も見えてきた最後の通りに現れる「テレビ朝日」ブースです。まず、通りを進んだ先に見えてくるのが「クレヨンしんちゃん」のサテライトショップ。期間限定にて、公式アバターを販売していました。

クレヨンしんちゃん意外と大きい

そして、さらにメインブースに行くとあの見覚えのある”気分の良くなる階段”が。人気音楽番組「ミュージックステーション」恒例のアーティスト入場シーンで使われる階段を完全再現しています。

あの「気分の良くなる階段」が再現!

テレビ朝日ブース「えのぐ」VRライブがすごい!

あの音楽とともにアーティスト気分で階段を満喫したあとには、2階へ進んでいきましょう。

2階に進むとなにやら、VRアイドル「えのぐ」のVRライブが見られるという看板があります。クリックすると、ブラウザにてワールドリンクが開かれるため、そこから「invite me」で移動をしましょう。

「テレビ朝日」ブースからえのぐライブ会場へ!

VRアイドル「えのぐ」といえば、バーチャルYouTuber黎明期の2017年頃に、鈴木あんずと白藤環の2人「あんたま」で活動を開始。その後、日向奈央と栗原桜子と夏目ハルの3人を加え2018年3月から活動を開始した初期のVTuberアイドルグループのうちの1つです。これまでも、いくつかVRライブを敢行してきましたが、録画によりいつでも見られる形でのライブというのはかなり珍しい形態です。

特設のワールドに移動すると、ライブ会場らしく衣装やサイン色紙、立ち絵パネルなどの展示がお出迎え。そこからステージエリアへと移動します。

立ち絵パネルと一緒に写真も撮れちゃう!

このVRライブがとにかくすごい。単にパーティクルライブというだけでなく、実際に「えのぐ」の5人が3Dアバターとして目の前に現れ、ステージ上でパフォーマンスをします。しかも、楽曲だけでなくマイクパフォーマンス・MCまで含まれるちゃんとした「ライブ」。

ステージ上に綺麗なパーティクルが……!
ドローンカメラですきなところから写真も撮れちゃいます!
代表曲「BRAVER」 めちゃかっこいいです!
MCパートでより「ライブ感」のある演出に

ライブ映像をアーカイブで見るのとは全く違う臨場感もあり、しっかり生歌でパフォーマンスしているためか本当にライブ会場に来たような没入感がありました。今後いろんなバーチャルライブのアーカイブがこうした形で見られるようになるといいな、そんな感想を抱くライブ体験でした。

お友達と一緒に来たらホントにライブ会場に来たみたいな体験ができそうです

「バーチャルマーケット2022 Winter」は12月18日をもって閉幕しました。現在は、ワールドが非公開となっています。しかし、HIKKYは今後も来年の2月には「ComicVket 3」を、6月には「MusicVket 5」をと、さまざまなイベントを開催していきます。15日間の祭典はいかがでしたでしょうか?ぜひみなさんの感想もお聞かせください!

●一部写真協力:蕎麦T督(Twitter)

●参考リンク
バーチャルマーケット公式サイト
バーチャルマーケット公式Twitter

ABOUT US
アシュトン「メタカル最前線」初代編集長
2021年3月より「VRChat」はじめソーシャルVR/メタバースの魅力を発信するメタバースライターとして活動。週100時間以上仮想空間で生活する「メタバース住人」として、AbemaTV「ABEMA PRIME」、関西テレビ「報道ランナー」、TBS「サンデー・ジャポン」ほか多くのメディア取材を受ける。2022年4月に「メタカル最前線」を創刊。