【超入門】最先端のメタバースが体験できる「NeosVR」の始め方を徹底解説

【超入門】最先端のメタバースが体験できる「NeosVR」の始め方を徹底解説

先日公開したソーシャルVR入門記事にて、創作・プログラミングまでVR上で完結する現在アクティブなソーシャルVRサービスの中で最もメタバースの実現に意欲的なプラットフォームと紹介した「NeosVR」。いざ、実際に遊んでみようと思ったら、何から始めればいいのでしょうか?

本記事では、「NeosVR」をプレイするために必要な環境から、アカウント登録の方法、始めたての頃の歩き方のコツなど初心者のための始め方を徹底解説します。

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プレイに必要な環境と種類

NeosVRは最先端のメタバースプラットフォームです。他プラットフォームの場合は、「Unity」や「Blender」など外部のゲーム開発ソフトやモデリングソフトを用いなければならないような高度なモデリングやプログラミングも、すべてゲーム内で完結します。

そのため、他ソーシャルVRより、さらに高いスペックのゲーミングPCや通信速度が必要となります。対応デバイスは、デスクトップPCとPC VRのみとなります。

デスクトップ環境

強力なクアッドコアCPUおよびメモリー、VR対応のグラフィックカードを要求しています。また、アップデートによって最適化が進み、徐々にスペックの低いPCでも遊びやすくなっているとのことです。

ちなみに、NeosVRは「F8」をクリックすることで即座にVRモードとデスクトップモードを切り替えることができ、作業などユースケースに合わせた利用が可能となっています。以下に、NeosVRの公式Wikiより抜粋した推奨スペックを記載します。

NeosVRの推奨スペック
  • OS: Windows 8.1, Windows 10
  • プロセッサー: Intel® i5-4590 / AMD FX 8350 equivalent or greater
  • メモリー: 最低8GB RAM(16GB・32GB以上でも大きな効果あり)
  • グラフィック: NVIDIA GeForce® GTX 1060 / AMD Radeon™ RX570 以上
    (※VR利用の場合はより強力なGPUを推奨)

※公式サイトFAQより抜粋

PC VR環境

NeosVRの特徴のひとつに、幅広いVRデバイスおよび周辺機器への対応があります。NeosVRでは、SteamVRが提供できる最大数のトラッカー(最大64個)に対応しており、全身トラッキング(足、膝、腰、胸、肘)には8個、オブジェクトのトラッキングには追加のトラッカーを使用することができます。

また、Neosは指のトラッキングにはLeap MotionVive Pro Eyeやスタンドアロンモジュールを介したアイトラッキング、HTCのリップトラッキングeteeコントローラーなどのコントローラーにも対応しています。より高い没入感を目指す方は、こうした周辺機器も購入検討してみるといいでしょう。

Meta Quest2(※Oculus Link使用)

オールインワン(単体)VRゴーグルだが、有線・無線でのPC接続も可能

・価格:3万7180円~(税込)
・販売元:Meta
・トラッキング方式:インサイドアウト
・視野角:110度
・解像度:3664 × 1920ドット(両目)
・ストア:Amazon公式ストア

VIVE Pro Eye

・価格:17万9168円(税込、フルセット)
・販売元:HTC VIVE
・トラッキング方式:アウトサイドイン
・視野角:110度
・解像度:2880 x 1600ドット(両目)
・特長:内蔵カメラによりアイトラッキング(目線トラッキング)を標準搭載
・ストア:Amazon公式ストア

Valve Index

・価格:13万8380円(税込)
・販売元:Valve
・トラッキング方式:アウトサイドイン
・視野角:130度
・解像度:2880 × 1600ドット(両目)
・特長:全指トラッキングに対応したコントローラー
・ストア:AmazonDegica Shop

【STEP1】まずはソフトをインストールしよう

さて、必要な機材を解説したところで、いよいよ実際にプレイするために必要な準備をしていきましょう。

NeosVRは、ソフトの初回起動時にはアカウント登録が必須ではなく、起動後にアカウント登録が可能です。まずは、公式サイトよりNeosVRのソフトをインストールしましょう。右上にある「Download Neos」というボタンをクリックするとダウンロードが始まります。

・公式サイト:https://neos.com/

ダウンロード完了後は、ソフトを起動し、案内に従いインストールを行いましょう。

まずは、利用規約に同意しよう
次にインストール先を選択しよう。特に指定がなければ「Next」で問題ない
デスクトップ画面にショートカットを出すか選択しよう
以上でインストールは完了だ

【STEP2】ソフトを起動し、アカウント登録をしよう

まず、「NeosVR」を起動すると下記のようなウィンドウが表示されます。「Launch in VR」がVRモードで、「Launch on screen」がデスクトップモードです。自身の環境に合わせて起動方法を選択しましょう。

NeosVRの起動オプション

「NeosVR」を起動すると、まず下図のような画面が表示されます。メニュー画面です。使用しているデバイスに対応した基本操作マニュアルも表示されるため、簡単な操作はこちらで確認しましょう。

まずは、左上の「匿名 ログイン/登録」と書いてある箇所をクリックします。

左上の「ログイン/登録」をクリックしよう

すると、このようにログイン画面が表示されます。まだアカウントを持っていない場合は、「ユーザー登録」をクリックしましょう。

まだアカウントを持っていない場合は「ユーザー登録」をクリックしよう

それぞれ「ユーザーネーム」「メールアドレス」「パスワード」を設定し、13歳以上であることを確認し、「ユーザー登録」をクリックします。

必要事項を入力しアカウントを登録しよう

最後に、メールアドレスを認証し、ログインを完了しましょう。

リンクをクリックし、メール認証を行おう

ポイント VRモードの場合もメニュー下部の「デスクトップ」を選択すると自身のデスクトップ画面がミラーリングされます。こちらで、コントローラーや実際のマウス・キーボードを操作してメール認証を行うことが可能です!

【STEP3】チュートリアルワールドに行こう

無事、アカウント登録が終わったら、まずは「JPチュートリアルワールド」に行ってみましょう。先ほどのメニュー画面下部より「ワールド」を選択します。すると、このようにワールドの一覧が表示されます。

メニュー下部から「ワールド」を選択しよう

上部の検索窓より「JP」と入力すると、Neos VR公認チーム「Neos East – Japan」のメンバーであるが有志で制作したチュートリアルワールド「JPチュートリアルワールド」が表示されます。

検索窓から「JP」と入力し、「JPチュートリアルワールド」を見つけよう

「JPチュートリアルワールド」をクリックすると、現在アクティブのサーバーが表示されます。まずは「参加」を押してインスタンスへ参加してみましょう。

「JPチュートリアルワールド」をクリックし「参加」を押そう

「JPチュートリアルワールド」では、基本的な操作方法や、NeosVR独自の「インベントリー」などの機能の紹介、おすすめのイベント情報などが掲載されています。時間帯などによっては、有志の案内人や優しいユーザーが、初心者向けの案内を実施してくれることもあるため、まずは気軽に遊びに行ってみましょう。

まずは、毎週火曜22時~「初心者案内デー」に行こう!

また、毎週火曜日22時からは、同ワールド制作チーム「Neos East – Japan」のメンバーである」のメンバーであるオレンジさんが主催する「初心者案内デー」というイベントもあります。

このチュートリアルワールドを中心に、基本操作から必要な場合はアバターセットアップまで、まとめて案内をしてくれる非常に親切なイベントです。NeosVRを始めてみたい方は、まずこのイベントに参加してみることをお勧めします。

参加には、登録フォームへの事前申請が必要なため、オレンジさんのTwitterにて最新情報を確認して、参加してみましょう。

オレンジさん直伝 NeosVRの遊び方5選

はじめまして!メタカル最前線アドバイザーのオレンジです。初心者案内デーを始めとし、Neos VRの楽しさを広めるために活動しています!

さて、始め方はわかったけど、どんな遊び方ができるの?そう思ったこと、一度はありますよね?まずはこれをやってみましょう!

アバターを着る・作る

せっかく新しいVRプラットフォームに来たからには、自分の姿を手に入れたいですよね。

アバターの導入は難しい印象があるかもしれませんが、Neos VRではアバターのFBXデータ一式さえ用意していけば、セットアップは上級者の方に全ておまかせでやってもらうことができます。

上記の初心者案内デーでもアバターセットアップのお手伝いをしていますし、普段も夜の時間帯にJPチュートリアルワールドでうろうろしていれば助けてくれる人が見つかるでしょう。

アバターセットアップの手助けを目的とした「Neos VR着付けフォース」という団体まで存在しています。アバターを導入するために誰もがプロ用のゲーム制作ツールを使う必要は無いところが、Neos VRの大きな利点の一つです。

アバターを持っていないなら、「NeoRoid クリエイター2」というワールドに行ってみましょう。

ここではゲームのキャラクリエイトのような感覚でアバターを作れます。好みの髪型や色を選ぶだけで、自分だけのアバターを簡単に手に入れられます。

ゲームやアイテムで遊ぶ

Neos VRではいつでもどこでもアイテムを呼び出せます。ダッシュメニュー(眼の前に出てくる四角いメニュー)から「インベントリ」をトリガーしてみましょう。

この画面では、アイテムを持ちながら右上の「+」ボタンを押すとアイテムを保存できます。保存したアイテムは、アイコンをダブルトリガーでいつでも取り出せます。

JPチュートリアルワールドに置いてある「JP Tutorial Goods」をインベントリに保存してみましょう。

これはフォルダになっていて、保存されたアイコンをダブルトリガーすると中を見ることができます。中からおもちゃやゲームを取り出して遊んでみましょう。

乗り物に乗ってワールドを駆け巡ったり、友達にアンテナをつけて遠隔操作したり、バーチャル楽器を演奏したり、ビールを飲んで本当に酔っ払ったり、さらには、カードに描かれたモンスターが実体化するカードゲームで遊んだりすることもできちゃいます。

「思いついたことは何でもできる」Neos VRの可能性を体験してみましょう。

友達とおしゃべりする

できることの多さで注目されることの多いNeos VRですが、実は「友達とおしゃべりする」にもとっても適しているんです。

友達と会話をしていて、昨日食べたおいしい物や、最近買ったガジェットについて話したいことはよくありますよね?

そんなときは、その写真をNeos VRの画面にドラッグ・アンド・ドロップしましょう。瞬時に目の前に画像が表示され、友達にも見せてあげることができます。言葉だけで説明するよりも、写真を見せたほうがより話題が膨らむことは間違いありません。

YouTubeやTwitterで見かけた面白い動画があるなら、そのURLをNeos VRにコピペしましょう。その場に動画プレイヤーが出現し、友達と一緒に視聴することができます。

また、Amazon Primeのウォッチパーティで一緒に映画も観られます。各々が自分のデスクトップ画面をワールド上に固定して観ているだけなので、著作権など規約上の問題もありません。

さらには、音声認識による自動翻訳ツールもあります。Neos VRでは国際交流が比較的盛んに行われており、その際にこのツールがとても便利です。

イベントに参加する

イベントに参加することで自然とフレンドが増え、操作や機能に楽しみながら慣れていくことができます。

JP チュートリアルワールドに置いてあるイベントカレンダーを見てみましょう。イベント名をトリガーするとイベントの詳細や参加方法が確認できます。

その中でも、おすすめのイベントをいくつか紹介していきましょう。

「来た人の絵を描くよ」

このイベントでは、主催者のusutabigaさんがあなたの似顔絵を描いてくれます。描いてもらった似顔絵はその場でアバター化して着ることができます。

VRアミューズメント「CROWN」

ここでは独自のクレジットを賭けてスロットやルーレットなどのゲームで遊べます。特にスロットのクオリティは驚くべきレベルです。

誰もが激アツの確定演出に釘付けになるでしょう。クレジットは繰越し可能でランキングで友達と競い合うこともできます。

「喫茶かっこう」

ここは、コーヒーを飲みながらまったりとおしゃべりができるイベントです。

Neos VRのゲーム内マネーで飲み物や食べ物を注文できます。中2階でボードゲームに興じている人々がいることもあります。

「GAMECENTER RELAXDOG」

ここでは、UFOキャッチャーやもぐらたたきを始めとした様々なアーケードゲームで遊ぶことができます。

景品として3Dモデルやアバターが手に入り、当然その場で着たり、自分のホームワールドに飾ったりすることができます。

その他にも毎朝毎晩の体操イベントや、ゲーム大会、クラブイベント、ものづくり講習会など多種多様なイベントがあります。遊び方も丁寧に教えてもらえますので、気軽に参加してみましょう。

ものづくりをする

楽しいものに触れているうちに、自分でも作りたくなるかもしれません。

そんなときは毎週水曜日21時に開催されている「Neosモデリング講習会」に参加してみましょう。モデリングという名前ですが、プログラミングも教えています。

ものづくりに必要な基本操作から教えてもらえる「基本操作クラス」、VR上でモデリングを行う「モデリングクラス」、Neos VRのプログラミング言語LogiXを学ぶ「LogiXクラス」が用意されています。

無料とは思えない内容を懇切丁寧に教えてもらえる超お得なイベントです。

1ヶ月も参加すれば自然とものづくりの勝手がわかってくるはずです。自分のホームワールドを改築したり、アバターの鞄から魔法の杖を取り出せるようにしたり、笑えるネットミームをVRで再現したり、楽しいことを実現させてみましょう。

「Creator Jam」「ちょっぱやワールド」といったものづくりイベントに参加してみるのもオススメです。

ABOUT US
アシュトン「メタカル最前線」初代編集長
2021年3月より「VRChat」はじめソーシャルVR/メタバースの魅力を発信するメタバースライターとして活動。週100時間以上仮想空間で生活する「メタバース住人」として、AbemaTV「ABEMA PRIME」、関西テレビ「報道ランナー」、TBS「サンデー・ジャポン」ほか多くのメディア取材を受ける。2022年4月に「メタカル最前線」を創刊。