ホビーメーカーの株式会社壽屋より5月18日、オリジナル3Dアバターブランドとして「プレタコンポジッタPlus」を発表しました。
第1弾は「シーエ」。ニコニコ動画などを見ていた方ならどこかで見覚えがあるかもしれないこのアバター。実は、3DCGモデラーのDeinoさんが、2009年に制作し公開したオリジナルキャラクターで、その派生である初音ミクをモチーフにした骸音シーエは、「細菌汚染」をはじめさまざまなボーカロイド楽曲のMVに登場し、その独特な見た目から熱狂的な人気を生みました。
今回、そんな創作キャラクター10年選手である「シーエ」と、コトブキヤXRがコラボレーション。これまで展開してきた1万ポリゴン、1マテリアルなどを特徴とした共通のアバター規格である「PAC」仕様を採用し、「プレタコンポジッタ」として生まれ変わりました。
これまでもVRChat向けアバターとして「シーエ」を公開するなど、自身もいちVRChatプレイヤーとしてVRの世界を歩いてきたDeinoさん、そして今回のコラボの仕掛け人となったZipyさん、さらに担当者であるコトブキヤXRの飯嶋さんへ、なぜ今回のコラボが成立したのかインタビューしてきました。
本記事は、株式会社壽屋様よりご依頼いただいた広告記事となっております。
また、記事公開を記念し5月26日23時59分までの間に、メタカル最前線公式Twitterをフォローのうえ当該ツイートを引用RTすることで参加できるプレゼントキャンペーンも実施いたします。
同キャンペーンでは、当選者3名に「プレタコンポジッタPlus シーエ」3種セットをプレゼントいたします。こちらも奮ってご応募ください!
試着会場をレビュー!これもプレタコンポジッタか!?
「プレタコンポジッタ」といえば、「遊んで楽しい」「集めて楽しい」「解って楽しい」の3つをコンセプトとしたコトブキヤXRのオリジナルアバターブランド。軽量設計と、分かりやすく改変しやすい構造を特徴とした、アバターカスタマイズ初心者向けの商品シリーズで、これまでも「寺田てら」をはじめとした人気デザイナーによるオリジナルデフォルメアバターを販売してきました。
今回、「プレタコンポジッタ Plus」の第1弾「シーエ」を見て、まず驚いたのがこれまでの「プレタコンポジッタ」からのギャップです。「プレタコンポジッタ」といえば、低等身デフォルメキャラという印象が強かったため、同じ「PAC仕様」からここまで幅広い表現を引き出せるのかと感銘を受けました。
ちなみに、今回の「プレタコンポジッタ Plus」は、これまでの「プレタコンポジッタ」と異なり、コトブキヤが担当するのは「販売活動」「不正利用者への対応」「支払管理」のみ。実際の制作過程は、すべてクリエイターであるDeino氏に一任されています。そのため、権利表記もこれまでの「プレタコンポジッタ」は「© KOTOBUKIYA」なのに対し、「Plus」では「© Deino」となっています。
今回発売されたのは、「PAC+シーエ半肉型」「PAC+シーエ人型」「PAC+アルビ人型」の3種類。「半肉型」では、あのグロテスクな機械骨格が少しマイルドになりつつもしっかりと再現されています。
「シーエ」との出会いが「プレコンポジッタ Plus」を生んだ
――そもそも今回の「プレタコンポジッタ Plus」という企画はどういう経緯でできあがったのでしょうか?
コトブキヤXR 飯嶋(以下、飯嶋):
もとを遡ると、Zipyさんが「サバンナストリートアンバサダー」という企画に参加していただいていて。そこから接点があったんです。それで昨年の「悪役結社ヴァリアール」とのコラボをしていた時に、「ウチのシーエでも何かできませんか?」とお声がけいただいたんです。
Zipy:
そう。私は、Deinoさんと一緒に特に営業みたいな立ち回りで「シーエ」に関わってて。それで「ヴァリアールさんやってるならうちでもやりたいよ!」って声をかけに行ったんです。
Deino:
それで、そういう話をZipyさんからもらって、最初は「何をしよう」という状態だったんです。お互いにとりあえずなんかしたいよねというレベルの話で(笑)
それこそヴァリアールさんとの「シガラキ」とかは、デザインをヴァリアールさんがやって、モデリングをコトブキヤがやるという形だったのですが、私はモデリングは自分でできちゃうし、なんなら絵が描けないからデザインも頭の中にしかないと。だからモデリングをコトブキヤさんにお願いするのは絶対違うと思って。じゃあ何ができるんだろうと、打ち合わせを重ねるところからスタートしました。
――「プレタコンポジッタ Plus」よりも先に「シーエ」とのコラボが上がってたんですか?
Deino:
そうなんですよ。それで打ち合わせを重ねていくうちに、モデリングもうちが担当しつつ、お名前と販売経路を貸していただき、なおかつ「PAC」仕様で作ることで、「プレタコンポジッタ」ファンにもより楽しんでいただけるような企画にできないかと、まとまっていったんです。
飯嶋:
実はその時まで、私自身は「シーエ」について知らなくて。バーチャルマーケットに展示されていたのを見ていたので、印象には残っていたのですが、Zipy さんからお話をいただいたときはイメージが結びついてなくて。詳しくご紹介いただいたときに「アレか!」と思いました。それで、これは面白そうだからぜひということで、社内でも調整を進めて、契約内容の詰めなどになんだかんだで半年くらいかかりました。
コトブキヤの意図としては、いろいろな商品を展開していきたいんです。ただ、マンパワーがなかなか足りておらず。協力していただけるクリエイターや、一緒に盛り上げていただける方を求めていました。それで、近々「プレタコンポジッタ」というものを始めるんだけど、一緒にできないかというアイディアを膨らませていきました。
ニコニコ動画発 2009年から14年愛される「シーエ」というキャラ
――改めて「シーエ」というキャラクターについて詳しくお聞きできますか?
Deino:
もともとは、VRも関係なく最初はオリジナル3Dキャラクターとして作ったんですよ。それが2009年だから、もう14年前くらいですね。その時に、ちょうどボーカロイドも盛り上がっていて、初音ミクのボーカロイド亜種として、この「シーエ」がコスプレをしているという設定で「骸音(かるね)シーエ」というキャラクターが生まれたんです。それでこの映像がすごく当時流行って。そこから、いろいろ展開していったんです。
――すごい。14年前…… 当時はニコニコ動画とかですか?
そうです。まだアスペクト比も4:3の時代で(笑)
この時は「うわぁ、気持ち悪いミクだ」といって話題になりましたね。
――なんとなく見たことある気がするんですよね……
ありがとうございます。おかげさまで結構人気になって、例えばフィギュアになったり、楽曲の再生数も1200万回を超えたり、小説の登場キャラになったり、ソシャゲにも出たりとすごい展開していったんですよ。その流れが、未だに続いていて、最近もソシャゲコラボがあったり、今後も予定があるんです。
――14年間愛され続けるキャラクターというのはすごいですね。VRとの出会いはいつ頃でしたか?
VRに出会ったのは、それも黎明期でした。フリーランスの3DCGモデラーをしていたので、お仕事で触れたりもしていて、早いうちから自宅にVRゴーグルなどの環境があったんです。それで、仕事の合間とかに「これ、VRChatにも持っていけるんじゃない?」と試したりしてました。
ありがたいことに、VRChatの中にも「シーエ」のファンがそこそこいて。そこから友達も増えて、モデルの販売も始めたら、それを改変してくれる人も増えて、今に至るという感じです。
――2009年当時というと、MMDとかが登場してまだ1年くらいの時ですよね。
そう。これはMMDとはまた違って、自分が使っていたこのソフトは、ゲーム会社や映像会社で使われているようなプロ向けのソフトでした。なので、いまだにMMDは使い方イマイチ分からないんですよね。
大学卒業後ゲーム会社に入社して、そこで使用していたソフトを、フリーランスになったときに個人で購入していたんです。
――2009年から趣味の世界で3Dキャラクターモデリングをしていて、脈々といまのVRChatまで続けられてきたということですよね。すごいなぁ。
そうですね。こんなVRの時代が来るなんて思いもしてなかったです。
「PAC仕様」に込めたコトブキヤのアバター市場への想い
――「プレタコンポジッタ」「プレタコンポジッタ Plus」に共通するのが「PAC」仕様ということですが、これは個人の方でも則ったうえで「PAC仕様です」と表記していいんですよね?
そうです。イメージとしては共通規格のようなものですね。これに則ったアバターは、改変なども学び直さなくても簡単にできるよというものにしていきたいんです。
プラモデルでいうところの「素組、パチ組」みたいな。「サバンナストリート」とかは、接着剤やパテなども使った高度な工作も楽しめるような位置に置いていて。アバターを作るツールって、それこそ「VRoid」や「カスタムキャスト」などいろいろありますよね。ただ、なんだかんだVRChatで遊んでいると、そういったツールで作ったものよりも作家が作ったアバターを使う方が多いと思うんです。ただ、いつまで経っても「どうやって改変したらいいんだろう」という悩みが絶えない。この両方を解決できるようなものを作りたいなと思ったんです。
ある程度の仕様はモデルの段階で決まっている。だけど、クリエイティブな部分の個性はちゃんとある。これが両立したら遊びやすくなるし、欲しいアバターが選びやすくなるのかなと考えていて、それを目指しているのが「プレタコンポジッタ」なんです。そして、その幅を広げていくために、より大々的なアプローチをしていくために「プレタコンポジッタ Plus」というブランドを立ち上げたんです。
――なるほど。最後に、コトブキヤとしてアバター市場をどのように捉えているのか、今後どうしていきたいのかについて、コメントいただければと思います。
コトブキヤとしては、3Dアバターというものが、プラモデル、フィギュアと並ぶ、新しい造形ホビーになるのではないかと模索しています。いろいろな遊び方をされている方がいますが、そのなかでもコトブキヤは、作ることと、改造することを面白さとしている人に向けてさまざまな商品を展開していきたいです。
5月21日(日)から27日(土)まで毎晩21時~開催!
プレタコンポジッタ、RaMuDa、MaKuMa、AnJuと
シーエ人型、シーエ半肉型、アルビ人型の
6アバターをお試しいただけます。
VRChat にて、「kotobukiya_avt」にJoinで参加いただけます!
詳細は、こちらのツイートリンクよりご確認ください。
●参考リンク
・コトブキヤXR(Twitter)
・アバターショップ コトブキヤ(BOOTH)
・Deino(Twitter)
・Zipy(Twitter)
プレタコンポジッタシリーズと互換性のある設計がなされたアバター。
VRChatなどのソーシャルVRサービスで、アバターとしてご利用いただけるほか、3Dアバターの勉強用にも最適です。
通常価格は各3,600円
お得な3種セットは10,000円
Quest版VRChatのアバターランク:Medium
いずれのモデルも10,000ポリゴン未満、1マテリアルで設計されています。