日本時間12月1日、VRChatがバージョン「2023.4.2」を公開しました。
今回のバージョン更新によって、オープンベータで実施していた「Impostor(インポスター)」「CreatorEconomy」が正式に実装されたことになります。
そのほかにも、メニューに時計の追加、コンテンツのフィルタリング機能が実装されました。
Unityなしでフォールバックが作れる「Impostor」
VRChatでは、たとえばPCのみに対応しているアバターをQuest単体のユーザーが見たときに、フォールバックもしくはロボットで表示されます。
「Impostor」の機能は、パフォーマンスや容量の都合でブロックしているユーザーに対して、なるべくオリジナルのアバターに近い姿で表示できるようにする機能です。
現在は人型でかつ自分でアップロードしているアバターのみImpostorは使えます。
Impostorの生成は、VRChatのWebサイトに行き、「Avatars」から生成したいアバターのページを開きます。「Generate Impostors」を押すと自動で生成されます。生成には時間が掛かることがあります。生成が終わればImpostorsの欄にチェックマークが付くので確認しておきましょう。
クリエイターに直接支援できる「CreatorEconomy」
これまでVRChatでは、クリエイターに支援するときには外部サービスを利用しなければなりませんでした。「CreatorEconomy」は、VRChat内で完結するクリエイターを支援できる仕組みです。
「CreatorEconomy」では、VRChatで使える通貨「VRChatクレジット」を購入。
その後有料サブスクリプションを購入することでクリエイターのGroup内で一定期間有料ロールを付与されます。この有料ロールによって、ワールド内で特典を受けられる形です。
例としてワールド「スマッシュコンテスト」では、支援しているユーザーに対して通常ランダムであるスペシャル武器を自由に選んで使えるようになっています。
現在は有料サブスクリプションの購入は誰でもできますが、販売は限られたユーザーのみができる形です。今後、販売できるユーザーを拡大していくとのことです。
その他アップデート
今回のアップデートでは、他にも細かな改善が行われています。
メニューには時計が表示されるようになりました。先程紹介したVRChatクレジットも確認できます。
アバターやワールドの検索するときに特定のコンテンツに対して、フィルタリングができるようになりました。「Settings」から「Comfort&Safety」にある「Content Gating」から除外できます。
VRChatのアバターやワールドにはアップロードするときに、特定の内容を含むコンテンツに警告のラベルを付ける必要があります。特定の内容に該当するのは、性的なコンテンツ、成人向け、暴力表現、過度なゴア、極度のホラーがあります。
今回のフィルタリングは、警告のラベルを使ったものになります。内容の基準に関しては、VRChat公式から出ているCreatorGuidelinesよりご参照ください。
そのほかにも、メモリの改善、パソコンとQuestのロード時間改善、MetaQuest1がVRChatを起動できなくなるなどさまざまな改善、変更点が行われています。詳細は、公式のドキュメントをご参照ください。
●参考リンク
・公式ドキュメント