2月13日、VRChat公式はVRChat Developer Updateを公開。今後のアップデート情報について告知しました。
主要な内容として、インポスターのバグ修正、Android スマートフォンでのVery Poor表示対応、公式でのアバター最適化があげられます。
インポスターのバグ修正
インポスターのバグ修正が行われました。インポスターは、パフォーマンスランクなどの理由にフォールバックが表示されているときに表示されるものです。マルチプラットフォームの間で表示されるものの差を埋めることを目的にしています。
インポスターのTポーズ固定の主要原因を修正し、元アバターとのスケールがマッチしていなかったのも修正。Fallback reflectionsによる色味の異常ももはや発生しないと謳われています。またPhysBonesのシミュレーションが簡単に(briefly)ですが行われるとのこと。
これに伴いインポスターの自動再生成が行われますが、時間がかかるので、修正したいアバターがあれば自分で選択して再生成するのが確実です。インポスターの再生成は、ブラウザ上から開けるVRChatのAvatarsから選択することでできます。
Android スマートフォンでのVery Poor表示対応
従前まではPoorランクより軽量なものしか表示できなかったAndroidスマートフォン版VRChatですが、自身を含めて最大4アバターまでVery Poorアバターが表示可能になりました。
自分のアバターは自動表示されますが、他ユーザーのVery Poorアバターは手動で表示する必要があります。
手動表示したアバターの数が5つ以上になる場合、一番最初に表示されたアバターが非表示になります。
公式でのアバター最適化
公式SDKにアバター最適化機能が近いうちに追加。以下の機能が実装されることが公表されています。
アニメーターやリップシンク用のBlendshapeは処理されません。ユーザー側での除外も可能です。AAO Trace and Optimizeや、AAO Freeze Blendshapeに相当します。
複数のテクスチャをまとめて統合するものです。まずはStandard liteテクスチャから対応。TexTransToolに相当します。
各処理を終えてからアニメーショントグルが動くことを担保するとしています。
また、モバイルプラットフォーム向けに互換性のあるシェーダーへの変更が試みられます。
VRChat公式は「VRChatに対する不満で一番一般的なものが『パフォーマンスが悪い』ことのため、一般ユーザーにとっての最適化を簡単にし、デフォルトでのパフォーマンスを上げるためにデフォルト有効化で導入する」と述べていますが、既にツール開発者から複数懸念が出ています。アバターが破壊される、かつSDKのリリースサイクルの遅さからバグ修正が遅くなることにより、最適化の無効化がユーザー間で共通認識になる恐れがあります。
そのため、今後の公式の動きや、コミュニティの動向によく注目しておきましょう。
その他の事項としては、Quest・Androidでのアバタービルド、Linuxでもワールドビルドのバグ修正が行われています。
詳細についてはVRChat公式の開発者アップデートをご確認ください。今回は記事内にある各コメントの確認も推奨します。
可能な限りメッシュを統合しますが、アニメーションの関係で統合されないものもあるとされます。AAO Merge Skinned Meshに相当します。