
みなさん、「ノーマルマップ(法線マップ)」という技法をご存じでしょうか?
ノーマルマップとは、3Dグラフィックスにおいてオブジェクトの表面の細かい凹凸を表現するために使われるテクスチャの一種です。実際にポリゴン数を増やして凹凸を作るのではなく光の当たり方を操作することで、あたかも細かい凹凸があるかのように見せる技術です。
それにより、少ないポリゴン数でデータサイズを抑え、処理負荷を軽減しつつシワや傷などのディテールを追加してリアリティを高めます。
また、ハイポリゴンモデルの情報をベイクすることで効率的にローポリゴンモデルに反映できるため、現代の3Dコンテンツ制作に不可欠な軽量かつ強力なツールと言えます。

コンテンツ制作に便利で強力なノーマルマップを数クリックで簡単に生成してくれるツール、「Normalmap_generator【ノーマルマップ生成ツール】」が登場しました!
製作者は「でんのこ」さんです。
「Normalmap_generator【ノーマルマップ生成ツール】」の使用方法
STEP1
BOOTHより購入後、ファイルを解凍します。
解凍後起動時に保護がかかりますが、詳細情報から実行します。


STEP2
入力ファイルの参照ボタンより、ノーマルマップを生成したい元のファイルを読み込ませます。
読み込ませたらそのままノーマルマップ生成をクリックします。
数秒から十秒ほどでツールのフォルダと同じ階層に「output」というフォルダが作られてそこに保存されています。


STEP3
ここからはUnityでの作業になります。
生成したノーマルマップを、オブジェクトのマテリアルの項目にあるNomal Mapに適用します。

この時、「このテクスチャは法線マップとしてマークされていません」と出ることがあるので「Fix Now」で適用しましょう。
これで作業は完了です。

「Normalmap_generator」でやるメリットは?
このツールの強みは、斜面を形成してくれるところにあります。
未適用だとただの字が書かれたボードのようですが、適用すると斜面が生成され立体感が生まれます。

模様などが書き込まれたテクスチャから生成し、ポリゴン数を増やさずデティールを追加という初めに説明したことが簡単にできます。


例えばブレスレットを作った際にモデリングで模様を作らなくても、絵が描ければそれをそのまま立体のように見せることも可能です。
もちろん設定項目の斜面生成を無効化にすると、通常のノーマルマップ生成ソフトのような動作で生成してくれるので、用途で使い分けも可能です。
ワールドや小物の表現の幅がとても広がるノーマルマップ、もちろんアバターの衣装等にも入れることができます。興味のある方は購入を検討してみてはいかがでしょうか?