1万人超が来た! 普段会えないVRChatユーザーのリアル交流で大盛りあがり!「超メタフェス!〜VRC大交流会〜」突撃レポート

「憧れのあの人と、リアルで言葉を交わせる日が来るなんて――」 

その“いつもと違う非日常な体験”を求め、5月10日(土)VRChatユーザーたちが秋葉原に集結。待ちに待ったリアルイベント「超メタフェス!〜VRC大交流会〜」(以下、超メタフェス)が開催され、主催の株式会社ポリゴンテーラーコンサルティングの発表によると、延べ1万人を超える人々が来場しました。

 いつもVRChatで慣れ親しんだアバターの姿ではなく、生身の人間として対面するクリエイターやフレンドたち。そこには、普段のVRChatとはひと味違う、リアルならではの感動と高揚感が渦巻いていました。 本記事では、筆者が実際に体験した会場の熱気あふれる様子を余すところなくお伝えします。

開場前から長蛇の列!神田祭と重なり秋葉原がVRChat一色に

会場に到着すると、入口は既に先が見えないほどの長蛇の列!ちょうどイベント当日は神田祭も開催されており、秋葉原の街全体が普段とは違う特別な熱気に満ちあふれていました。

冒頭で書いた通り、主催の株式会社ポリゴンテーラーコンサルティングの発表によると、この即売会ブースには1万人超が入場したとのこと。

当日はあいにくの雨模様でしたが、それでも会場入口前の待機列に混乱は一切見られず、スタッフのみなさんが手際良く人々を誘導している姿が実に印象的でした。

イベント全体を通じても安定していた印象でしたが、主催のなるがみさんのポストによると、スタッフの人数は全員で32名となり、経験のあるベテランスタッフも増やして挑んだとのことです。

開場前に少しお邪魔させていただいたサークルエリアでは、参加しているクリエイターのみなさんが目を輝かせながら設営の準備をされていました。配置についても、前回は企業ブースや交流用のスペースがあったところにサークルのスペースを詰め込んでいるので、かなりサークル数が増えて周り応えのある量になったと思います。

感慨にふけっていると、あっという間に開場の時間になりました。一般参加者の方々が一斉に入場し、会場はすさまじい人の波に包まれます。実際にお話を伺ったりご挨拶できたりしたのは開場前のこの時間だけで、開場後はその圧倒的な人の数にただただ翻弄されてしまいました。

ちなみに実際にブースで接客をしていた人に話を聞くと、開場してから人の混み具合が変わらずやってきたとのこと。来場者数の推移データでも、毎時間1500人から~2000人の付近が入場していることからも、常時人が入れ替わりながら入り続けていたことになります。

企業ブースも大盛況!企業さんたちの力の入れっぷりが伝わるブースたち

今回の企業ブースは、即売会とは別会場で開かれました。出展している企業は、VRに関連した機器を作っている企業から、パソコンのメーカー、そして中でもVRChat社が来ているのは大きいでしょう。

企業ブースの中で列を並んでいたのは、やはりVR関連機器のデモ体験。MeganeXや、mocopiなど実際に使ってみないと中々購入に踏み切れないものが同じ場所で一気に体験できるのは、VRChatユーザーが企業に対して求めているものといったものでしょう。

また一方で、企業視点からしてもユーザーとの交流できる場所としても機能していたと思います。今回参加していた企業にはグラフィックボードなどの生産をしている株式会社ゾタック日本がありました。

VRに関連した機器が多く出ている中でパソコン本体に関連した企業ですが、ベンチマークが公式から用意されていないなど特殊な環境下とも呼べるVRChatで、一体ユーザーは何が求められているのか、実際に対面で話しながら交流していたのが印象的でした。

企業ブース自体も筆者が来た後、午後になると写真以上に人が来て大盛況に。おそらく、午前中に即売会の列に並び昼頃に入場。サークルを見た後に、昼食や企業ブースを巡る流れになったのでしょう。公式から発表されている数値からしても、おそらく参加者の行動もそのようになっているかと思われます。

16時には閉場となり、2階の即売会ブースではすぐに後片付けが始まりました。この後、懇親会の会場として使用されるためですが、その転換作業もスムーズで混乱は一切見受けられませんでした。

よりVRChatユーザーにとって最適化が進みきったイベントへ

「超メタフェス」はイベントを通じて見ても取捨選択がきっちりしている印象でした。主催しているポリゴンテーラーにとって馴染みがある秋葉原UDXでの開催、前回から参加サークル数の数を増やせるようにし、企業ブースと分離させることで会場を回りやすく交流ができるように。

出展している企業に関しても、すでにVRChatで展開している企業、もしくはシナジーがあると見込んで対面で交流を行うことを目的にしているもので、実際にVRChatが遊んでいるユーザーにとってまったく関係ないとスルーするようなこともない並びだったと思います。

気になったことがあるとすれば会場内に人が多いことだと思いますが、ちゃんと時間とって交流したい場合は、超メタフェスをきっかけにオフ会を設ければ問題ないだろうと思うので、役割としては問題ないでしょう。公式でもサイドイベントとして、「デカメタのみ」や「リアルGZ」を出しているため、必ずしも会場内での交流に固執する必要はないはず。

今回は紹介しきれませんでしたが、即売会ではリアルとアバターそれぞれで身だしなみを整えるコーナーが用意されているなど、徹底してVRChatをやっているユーザーに向けて最適化されたイベントでした。

会場のレイアウトや2日間開催などの変化はあれど、おそらく「超メタフェス」がここから大きく変わることは別の理由でもない限りは変わらないと思われます。それは、目的であるVRChatユーザーやその関連する人の交流する場としての機能は果たしているからです。