VRChatには現在、すべてで2万5000種類を超える「ワールド」があります。そのほとんどは、ユーザーコミュニティーが有志で生み出したものとなっており、その数は日々増加中です。そんな、VRChatの醍醐味の一つでもある「ワールド」。しかし、あまりにも数が多くてあまり探索できていないという方も多いはず。 いつも集まれるワールドは見つけやすいけど、一緒に遊んだりできるワールドを見つけるとなると中々見つけられない。
そんな時に役立つ企画が「#ヤタノの漫遊記」です。「#ヤタノの漫遊記」は、2019年1月から活動するVTuber・バーチャルFOXヤタノさんが、日々増え続けているVRChatのワールドをTwitterとYouTubeにて面白おかしく紹介するというもの。
そんな「#ヤタノの漫遊記」から、バーチャルFOXヤタノさんご本人に、さらに紹介したいものをピックアップ。140秒では収まりきらない魅力を紹介していただく連載が「ヤタノの漫遊記出張版」となっています。
懐かしのオタク文化が楽しめる公式ワールド「Onnon_Nostalgia1999」
今回ご紹介するワールドは、「Onnon_Nostalgia1999」です。
こちらのワールドはなんと東映アニメーションさんとソニーとの公式コラボワールド。東映アニメーションが企画する新規事業「ONN’ON STUDIOS」(オナノンスタジオ)の一環で、複数のワールドをVRChatにアップロードしていくプロジェクトの第2弾となっています。
ちなみに、第1弾では、「東映動画1956」という創業当初の東映アニメーションのスタジオを再現した企画展ワールドを公開していました。
今回のコンセプトは1999年7月のある日本の六畳一間をテーマとしているらしく、そこには当時のありとあらゆるものがるのだとか。
早速入ってみました。
ワールドに入ると目の前には英文が表示されるようになっています。
急な海外言語に拒否反応(失礼)が出る方がいるかもしれませんがそこはご安心、下の日本語字幕をuseする事で切り替えられます。
お部屋のナビゲーターさんいわく時間を巻き戻してかつての日本に戻れるNostalgiaをテーマとしているらしいです。
ということで説明文を閉じてワールドを見ます。
そこにはありとあらゆるグッズが散らばり、CDや本が乱雑に置かれる六畳間です日本の六畳間と言えば結構な狭さを感じると思いますがそこはご安心ください。
なんかおかしいなと思ったあなた、正解です。
実はこのワールド確かに六畳間ではあるんですがかなりの大きさとなっているのです。
それもそのはずでこのワールドは入ると自身が小人サイズまで小さくなっているのです。
部屋は整理されていない、如何にも当時のオタク様の床の散らばりようで本来ならば踏んづけない様に動かなかったりモノを壊さない様にしないといけない狭い部屋のスぺースなのですが、このサイズならば広々と動くことが出来てVRならではの体験ができます。
そしてこのワールドの醍醐味は当時の東映アニメーションのポスターやフュギュア、ソニーの製品などが置かれていること。
皆大好き銀河鉄道999
メーテルさん懐かしいですね。
押し入れのポスターはデジモンアドベンチャー
昔見ておりました、当時は何度も録画していたのを見返しているほど夢中になっていましたね。
結構前ですがスパロボ参戦を果たしていた宇宙海賊キャプテンハーロック
という感じで昔懐かしのグッズや本などがこれでもかというほど置かれており、それを小さな体で探索できます。
また置かれているソニーの製品などは近くに行くとアイコンが表示され、useする事で一部詳細を知ることができます。
もちろん製品を間近で見ることも可能です。
ソニー製品を精密なモデルをこれほど近くで見ることができるのは早々ないでしょうね。
押し入れの中は部屋の様に改築されており、その中ではこれまたおジャ魔女どれみのポスターがあります。
インテリアのお陰かちょっとしたステージの様にも見えてきますね。
アケコンがあるじゃねーか!!
ファミ通もあるじゃねーか!!
ディノクライスやペルソナ2やワンダースワンなど当時の情報が載っている表紙となっています
ていうか当時300円だったのね。
実はソニー製品や東映アニメーション以外にも協力されている企業さんもいるようで、お菓子やCD、漫画などもこの部屋には置かれています。
ブラウン管テレビには協力した企業のクレジットが載っていますので当時を振り返りつつ懐かしんだり、この作品はあの企業が出していたのか!と新たな知見を得たりできます。
ノストラダムスの大予言もあります。
このワールドは7月なので丁度恐怖の大魔王が降ってくるとか言われていた頃ですね。
1999年はこの出来事を思い浮かべる人が多いんじゃないかな。
この他にもオカルト雑誌「ムー」もあったりと本当にたくさんあります。
またこのワールド、所々にフロッピーディスクが散らばっています。実は謎解きワールドともなっておりこれらを集めると1つの問題となっています。そこからとある場所に行き番号を入力するとその先に進むこともできちゃいます。
ネタバレとなるのでここまでしかお見せしませんが自力で解けた貴方は立派なサブカルチャーマニアかも?
ていう感じで1999年当時の事がこれでもかというほど凝縮されたワールド。知っている方は訪れてみて当時を懐かしんだり、知らない人は当時はこんな事があったんだなぁと浸ることができますので、ぜひ行ってみてくださいね。
●参考リンク
・バーチャルFOXヤタノ(Twitter)
・バーチャルFOXヤタノ(YouTube)