11月6日、株式会社アダストリアはバンタンデザイン研究所及びバンタンが運営する他スクールの生徒を対象に、メタバースセミナー&ワークショップを、アダストリア本部(渋谷ヒカリエ)にて開催しました。
今回行われたメタバースセミナー&ワークショップは、メタバース領域で活躍するクリエイターの育成に向けて、ファッション、ヘアメイク、グラフィックデザイン、映像のスクール「バンタンデザイン研究所」と共同で「メタバースクリエイター育成プロジェクト」を立ち上げに合わせておこなれたものです。
ZEPETOの日本運営であるNAVER Z JapanのJAPAN Business Leadである加嶋雄一さんをはじめ、アダストリアからメタバースプロジェクトリーダーの島田淳史さん、3Dモデリングを担当する高橋拓海さん、バンタンデザイン研究所から野尻貴将さんが登壇しており、セミナーとワークショップが行われました。
本記事では、登壇者によるセミナー、トークセッションをはじめバンダイデザイン研究所の生徒によるワークショップの様子をお届けします。
実際にユーザーやクリエイターに触れている人からみたメタバースとは
今回のイベントが行われた会場は、渋谷ヒカリエにあるアダストリア本部。本部の中にあるカフェスペースを利用して行われました。
セミナーの最初に行われたのは、アダストリアのメタバースプロジェクトリーダーの島田淳史さんによる講演。メタバースの定義を独自に設定しつつ、10月にプロデュース、販売した枡花蒼についての紹介。アバターの販売を始めた理由に洋服を着替える機会を作りたかったことをあげました。
さまざまなプラットホームでVRを使って実際に行われている風景、出会ってきたクリエイターの紹介、その中ではVRChatで行われているDJやファッションのイベントも取り上げられていました。
次に行われたのはZEPETOのJAPAN Business Lead加嶋雄一さんによるZEPETOの紹介。ZEPETOの日本事業を担っている本人からこれまで行ってきたZEPETOの企画、ユーザーに親しまれている取り組みについて話していました。
2人の発表の締めにはクリエイターが大事であることに触れており、未来のクリエイター候補である参加者に期待を寄せたまとめになったでしょう。
頑張るユーザーやコミュニティがユーザーに使われるに不可欠
発表を終えた2人に加え、アダストリアから3Dモデリングを担当する高橋拓海さん、司会進行のメタバースプロジェクトリーダーの島田淳史さんも加わり、トークセッションを実施。トークセッションでは、高橋拓海さんが普段行っている服の3Dモデリングが時間やコストの削減につながっていることの紹介。
他にも、メタバースがどのようにしたら使われるようになるのかといった内容があげられました。ZEPETOを運営する加嶋雄一さんからは、「友達を作りたい」「有名になりたい」といった
ユーザーさんの目的を達成するために、頑張るユーザーさんをピックする仕組み、コミュニティを盛り上げる仕組みが必要といった回答が出ていました。
バンタンデザイン研究所の学生によるワークショップ
後半ではバンタンデザイン研究所の学生によるワークショップが開催。2-3人のグループとなってメタバースファッション、コンテンツでビジネス、メタバースでマーケティングの3つのテーマから1つ選んでスライドによる発表を行いました。
参加した3チームの発表では、なぜメタバースでなくてはならないのかといった理由付けがしっかり行われていた印象でした。発表後には登壇者によるコメント、フィードバックも合わせて行われていました。
VR未体験の学生にVRChatを初体験
セミナーとワークショップが終わった後に、急遽メタカル最前線にて、MetaQuest2を使ってVRChatの体験会を実施させていただきました!
参加している生徒にVR機器を使ったことがあるのかといったことを聞いてみたところ、ほとんどの人がないと回答。まだ馴染みのないVR機器に触れる貴重な体験になりました。
はじめてのVR体験、VRChatを体験した生徒たちは、慣れないコントローラーに戸惑いつつも、VR上で交流ができることや、ミラー越しにアバターを見たりと楽しんでいる様子。
今回のセミナーとワークショップを通じて、登壇者が実際にプラットホームの運営、現地を見てきている人がクリエイターやユーザーの視点に立って話していたこと、参加した生徒の意欲と飲み込みの速さと有意義な内容と感じました。
これからのメタバースの成長にクリエイターの存在が不可欠だと考えて立ち上げたメタバースクリエイター育成プロジェクト、その考えがしっかり反映されたセミナーでした。