地上波情報番組「チャント!」、東海三県に向けメタバース特集を実施 密着取材を受けたアシュトンが徹底解説!

東海三県(愛知県・岐阜県・三重県)を放送対象地域するCBCテレビの夕方情報番組「チャント!」は5月18日、同番組内にて「「メタバース」に暮らす人たち 買い物やデートを仮想空間で?」と題した特集を実施しました。

番組VTRには、VR法人HIKKYの開催した「バーチャルマーケット」の事例のほか、メタカル最前線の代表を務めるアシュトン(本名:内村修斗)の密着取材も紹介されました。今回は、実際に密着取材を受けた私アシュトンが番組の内容を振り返りつつ、徹底解説していきたいと思います!

番組アーカイブは、見逃し配信サービス「Locipo」(ロキポ)にて、6月18日19時まで無料公開されています。まだ見られていない方はぜひチェックしてみてください。

「メタバース」に暮らす人たち 買い物やデートを仮想空間で?」視聴リンク

暮らしの常識を覆すメタバース アシュトン密着取材

「暮らしの常識を覆すメタバースの世界。SNSのような世界中に浸透するサービスになるのか今後に注目です。」

そう締められた同特集では、メタバースの中で行われている人付き合いや、ソーシャルな要素に着目した内容となっており、約12分のコーナーでメタバース住人の実情が語られました。

前半では、メタバースにおける「買い物」の事例として、「バーチャルマーケット」の様子を紹介。大丸松坂屋百貨店や、BEAMSなどのメタバース進出について触れられました。

VR空間上で取材を実施する「チャント!」スタッフ
この手の特集ではお馴染みとなってきたBEAMSバーチャル店員による接客の風景だ

後半、アーカイブ映像の約4分頃からは、週100時間メタバースで生活しているメタバース住人として、メタカル最前線の代表・編集長であるアシュトンの密着取材となります。

地上波初登場!「メタバースシェアハウス」でお出迎え

まず、取材陣を出迎えたのはアシュトンが現在生活をしている「メタバースシェアハウス」です。「メタバースシェアハウス」とは、メタバースのユーザーが現実世界で共同生活をするプロジェクトです。

メタバースシェアハウス始動!-note

メタバース住民同士がリアルで共同生活を営み、相互協力の元やりたいことを実現化させる「居場所」を創出することを目的としており、現在はその第0弾・実証実験として、発起人のゆずさんと、アシュトンの2名が共同生活をしています。

「メタバースシェアハウスプロジェクト」の一環として共同生活をする2人(左:ゆず、右:アシュトン)

アシュトンとゆずさんは、メタバースで知り合って約2ヵ月後に共同生活を開始。内見時に現実では初対面で、入居日が2回目の対面だったとのこと。メタバースで知り合った人同士が現実社会で共同生活を送る。そして、それを「シェアハウスプロジェクト」として広く展開していくという試みは、世界を探してもまだ珍しい取り組みなのではないでしょうか。

仕事も遊びも飲み会も! 週100時間メタバース生活の実態

VRゴーグルについて、「私にとってはスマホのようなもの」と語るアシュトン。ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」へ週100時間以上ダイブしているという生活の実態はどのようなものなのでしょうか。

アシュトンのVRChatプレイ時間(記事執筆時点)

まず、メタバースへのダイブは起床直後から始まります。メタバース空間へログインしたまま朝を迎えたアシュトン。そのまま、VRゴーグルを被りメタバース上の友人たちと起床の挨拶をかわしました。

まずは朝の挨拶をするアシュトン このようにメタバース上で睡眠をとることを「VR睡眠」と呼ぶことがある

日中は作業をします。現在運営している「メタカル最前線」に関する業務のほか、こうした取材対応や、メタバースに関するアドバイザー業務などが現在の主な仕事になっているそうです。メタバースの空間上に、デスクトップ画面を映し出すことで、メタバース上での執筆作業も可能としています。

バーチャルコワーキングスペースの「co-bow」にて普段は作業を行っている 
ミーティングの出席もほぼすべてバーチャルからだ
このように現実のキーボードをブラインドタッチで入力する

夜には友人との飲み会も実施します。普段は、シェアハウス内の2人で飲み会をする際も、1階と2階それぞれの自室から飲み会に参加するのですが、今回は取材ということもあり実際に食卓を囲んだうえでの飲み会を行いました。

VR飲みの魅力を語るアシュトン

きっかけはコロナ禍 メタバースで広がった「人との繋がり」

番組VTRの中でアシュトンは、メタバースを始めたきっかけはコロナ禍だったと語ります。現在大学4年生のアシュトン。新型コロナウイルス感染症の猛威もあり、大学2年生以降は通学はほぼなくオンライン授業が続きました。

そうした中で出会ったのがソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」でした。

「コロナ禍で広げられなかった友人関係や人付き合いがメタバース上ならできた」「そこで新しい交友関係が増えていき、メタバース空間上で過ごす時間が長くなっていった」

メタバースの魅力は普遍的な「人付き合い」にこそある

メタバースや、VRについて語るとき、それをまだ体験したことがない人はつい「現実(リアル)」と「仮想(バーチャル)」を対立した関係だと捉えがちです。しかし、実際にはソーシャルVRやメタバースと呼ばれる仮想空間サービスで生み出されているのは、アバターの向こう側にいる実在する人間同士のコミュニケーションになります。

アバターを自由自在にデザインできる、ワールドを自由自在に選ぶことができる、新しくメタバースの空間に遊びに来るのは、まさに「第二の人生」を始めるような感覚に近いです。しかし、環境を新しくしたとしてもそこで生まれる人間関係は「リアル」そのもの。実質的には現実と差異がありません。

番組VTR中、少し紹介された「お砂糖」とのツーショット

こうした「自分自身に合った環境や表現を自由に選択できる」という部分がメタバースならではですが、逆にいえばそれ以外の「人との繋がり」という魅力は「現実(リアル)」と「仮想(バーチャル)」の壁など存在しないといえます。メタバースには、「人とより深く繋がれる」という普遍的な魅力があるのではないでしょうか。

エキストラも募集!Discordコミュニティ「メタカル編集部」

今回、VR飲み会やVR睡眠など、様々なシチュエーションにおけるメタバース内のエキストラは、メタカル最前線の運営するDiscordコミュニティ「メタカル編集部」を中心に募集をしました。ご協力いただいたエキストラの皆さんにはこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。

「メタカル編集部」は、「メタバースカルチャーはみんなで創り上げていくものだ」という信念のもと、情報提供・コンテンツ制作協力(執筆・動画編集など)・交流などを目的とした「メタカル最前線」直属のコミュニティで、現在約88名がサーバーへ加入しています。

サーバーの中には、記事執筆を主に担当する「ニュース部」や配信等のスタッフを担当する「放送部」など、目的に応じた部活動があり、プロジェクトメンバーとして一緒に文化発信コンテンツの制作に関わることができます。

今回のような、取材対応に関するエキストラの募集や、撮影スタッフの紹介なども行っていく予定です。ぜひご興味のある方は下記URLよりお気軽にご参加ください!

Discordサーバー「メタカル編集部」参加URL

●参考リンク
アシュトン(Twitter)
チャント!公式サイト
番組アーカイブURL

ABOUT US
アシュトン「メタカル最前線」初代編集長
2021年3月より「VRChat」はじめソーシャルVR/メタバースの魅力を発信するメタバースライターとして活動。週100時間以上仮想空間で生活する「メタバース住人」として、AbemaTV「ABEMA PRIME」、関西テレビ「報道ランナー」、TBS「サンデー・ジャポン」ほか多くのメディア取材を受ける。2022年4月に「メタカル最前線」を創刊。