VRChatもついに「おさわり」が可能に! 最新アップデートで「Avatar Dynamics」正式実装

VRChatもついに「おさわり」が可能に! 最新アップデートで「Avatar Dynamics」正式実装

米国VRChat社は4月22日に、ソーシャルVRアプリ「VRChat」の最新アップデート2022.1.2 b1189を公開しました。

今回のアップデートでは、アバターに関する新機能「Avatar Dynamics」が正式実装になります。主に注目されるのは、揺れものの表現をするコンポーネント「PhysBones」です。

また、以前から行われているIK-betaとは同じ世界線で遊ぶことができるため、バージョンが異なる人で遊ぶことは可能です。

「PhysBones」は、揺れものを表現するためのVRChat独自のコンポーネントです。従来の「Dynamic Bone」とは異なり、誰でも無料で利用できるほか、最適化による負荷の軽減のためQuest単体でも揺れものの表現が可能になります。

「PhysBones」で可能になったアバターに干渉する機能は、新しくなったUIから設定することができます。

設定は、「Avatar Interactions」の項目から「誰も触れない」「フレンドのみ」「だれでも」のどれかに切り替えられます。

一時的に設定のオン・オフをしたい場合は、「Launch Pad」の画面に新しく追加された「Allow/Pause Interadctions」にて切り替えが可能です。従来のUIにあった絵文字はクイックメニューのウィングから出すことができます。

また、ユーザーごとにオン・オフを切り替えることもできます。特に設定をしなければ、デフォルトに従った設定になります。

ユーザー間の触れ合いをする場合は、お互いに有効であることが必要です。ユーザーのネームプレートから許可をしているか判別することが可能になります。黄色い手の場合、触れ合うことが可能です。

アップデート後のVRChatに入ることで、アバターの「Dynamic Bone」は「PhysBones」に自動変換されます。この機能は、Safatyの設定から「Dynamic Bone」に戻すことが可能です。ただし、他人からの見え方は「Dynamic Bone」になりません。

なお、自動変換での挙動から調整する場合は、Unityで確認することができます。今回のアップデートに合わせてSDKが新たに配布されているため、VRChatのブラウザサイトからダウンロードが必要です。ダウンロードしたUnitypackageは上書きをする形でインポートしましょう。

Unity上で「Dynamic Bone」から「PhysBones」変換する場合は、「VRChat SDK」から「Utilities」 「Convert DynamicBones to PhysBones」を押すことで可能です。

「Dynamic Bone」から「PhysBones」変換をする場合は、万が一に備えてバックアップを取ることを推奨します。

今回のアップデートでは、「PhysBones」以外に全体的なUIの改善、パフォーマンスランクの調整などが行われています。

VRChatは、「OSC」 「IK2.0」 「Avatar Dynamics」と変化の大きいアップデートを繰り返しています。今回の公式リリースノートの最後には、まだ多くのアップデートを計画していると伝えています。

詳しい情報は、公式リリースノートより参照をお願いします。

●参考リンク
リリースノート