「VCTEC 2022」本日開催! ビジネス活用の最前線が学べる「メタバースガイドツアー」に行ってみた

VR法人HIKKYによる「バーチャルマーケット」への企業ブースの出展、日産による各種VRChatワールド、イベントの展開、テレビ番組の進出、昨今業種業界を問わず様々なビジネスがメタバースへの進出を試みています。

しかし、まだ「メタバースでのビジネスに興味はあるけれど、そもそもメタバースって何だろう」と疑問に思っているビジネスマンも多いでしょう。そんな方に向けて、オンラインのビジネスフェス「VCTEC 2022」では「メタバースガイドツアー~アバターガイドと学ぶビジネス活用法~」(以下、メタバースガイドツアー)というイベントが実施されます。

メタカル最前線でもメディアパートナーとして参画しているこの「VCTEC 2022」。実際に「メタバースガイドツアー」ではどのような内容の解説が行われているのか、さっそく取材してきたのでレポートをしていきましょう。

「メタバースガイドツアー」とは?

「メタバースガイドツアー」とは、DMMと日テレグループが主催するバーチャルコンテンツに関する総合展「VCTEC 2022」にて開催されている「メタバース ビジネス EXPO ONLINE」の中で用意されているメタバースコンテンツです。プラットフォームは「XRCLOUD」を使用しています。参加は無料で、事前に来場登録をすることで誰でも訪れることができます。

会場コンテンツは、すべてで4つのエリアで構成されており、それぞれのエリアにて動画コンテンツを用意。アバターガイドがそれらのコンテンツとともに参加者に向けてメタバースビジネスの基本を解説するという流れになっています。それでは、ここからは何が魅力なのか簡単に解説していきます。

魅力① 解説するガイドは全員メタバースネイティブ!

解説を担当するアバターガイドは、おきゅたんbotさん、東雲めぐさん、甘野氷さん、九条林檎さん、大蔦エルさん5名。その全員が実際にメタバースで活躍するバーチャルタレント・インフルエンサーとなっています。

1日目のガイドを担当したおきゅたんbotさん

ツアーガイドでは、映像のほかにガイド自身の体験を交えたナレーションも行っており、メタバースビジネスの最前線に関する現場の声を聞くことができました。

動画の解説をする東雲めぐさん

また、メタバースイベントならではの光景として、その場でガイドやスタッフに質問を投げかける参加者の姿も散見されました。リアルな会場に集まるのと同様に、近くのアバター同士で会話したり、解説をしているガイド、スタッフなどへ話しかけたり、その場で質問できるというのはメタバースならではの利点です。

特に、会場制作に関しては気になった方が多かったようで、本空間をデザインしたメタバース建築家・デザイナーのU.MOさんに参加者から質問が投げかけられる場面も。単にオンラインセミナーのような形で講演をするのではなく、実際にメタバース空間上に集まってガイドが解説するからこそできる体験だと感じました。

魅力② 豊富な実例で最新事例を分かりやすく解説

今回の「メタバースガイドツアー」は、全部で4つのエリアと1つのステージにて構成されています。それぞれ、Aエリアから「メタバースとは何か」「メタバースでのサービス提供」「メタバースでモノを売る」「メタバースで生まれる新たな職業」、そしてBエリアとCエリアの間のステージでは、メタバースで広がるエンタメの実例としてプロアクターチーム「カソウ舞踏団」によるVRパフォーマンス映像の上映が行われました。

今回の会場概要

特徴的な点として、メタバースビジネスの可能性を語りつつも、実例が豊富で「すでに生まれつつあるもの」として紹介していることが挙げられます。Aエリアでは、メタバースの定義として、バーチャル美少女ねむ氏の書籍「メタバース進化論」の中で紹介された「メタバースの7要件」を解説するなど、単なるバズワードとしてのメタバースということではなく、着実に今生まれつつある新たな領域、ビジネスチャンスとして、「まずはしっかりとメタバースを理解しよう」という姿勢が感じられる構成です。

Aエリア「メタバースとは何か」の解説動画

特に、ステージエリアでの「カソウ舞踏団」によるVRパフォーマンス映像や、Cエリアでのイカめしさん制作による3Dモデルの展示、DエリアにおけるBooth・VRoidなどユーザーが創り上げた文化としての3Dモデルシーンなど、既にメタバース空間に根付いている文化へのリスペクトを感じる内容となっていました。

中央のステージでは「カソウ舞踏団」によるVRパフォーマンスも上映
Cエリア「メタバースでモノを売る」では、イカめしさんの3Dモデルが展示
Dエリア「メタバースで生まれる新たな職業」では、
イカめしさんのキャンプセットと、ポンデロニウム研究所の「メリノ」を展示

魅力③ コンパクトな会場と「出現画廊」アート展

今回、会場として使用されたのは中京テレビ株式会社による「エブリバース」の汎用イベント向けワールドです(関連記事)。デザインおよびモデリングは、メタバース建築家・デザイナーのU.MOさんが担当しており、全体的に開けた明るい印象のある未来的な雰囲気のワールドとなっています。

会場の俯瞰

会場は、それぞれエリアごとに音声が分かれるようになっていたり、距離減衰が設定されていたりと、コンパクトなサイズながらお互いの声や音が邪魔にならないよう配慮されていました。1周約20分程度で回る今回のガイドツアーにはちょうど良いサイズ感で、開催1日目となる本日もかなり盛況な様子でした。

1日目からかなりの盛況でした!

また、このガイドツアーのエリア以外にも、会場の外側をぐるっと回る回廊エリアには、デジタルアートの美術展「出現画廊」のアート作品を約50作品集めたミニアート展も実施しています。

「出現画廊」のアートが展示されている回廊エリア

それぞれのアート作品は、クリックすることで拡大表示することもでき、2Dの画面越しにもしっかりとした鑑賞が可能です。

クリックすることで拡大表示もできます!

会場には、これらのアート作品を制作したアーティストたちも訪れているとのことなので、もし見つけたらぜひ話しかけてみてはいかがでしょうか。メタバースならではの偶然の出会いがあるかもしれません。

「VCTEC 2022」に参加しよう!

メタバースビジネスをメタバース空間にて解説するという、これまであるようでなかったツアーイベントとなっている「メタバースガイドツアー」。開催は、本日7月1日と4日、5日、6日の計4日間となっています。

イベントは、合同会社 DMM.comおよび日本テレビグループ株式会社ClaN Entertainmentが主催するバーチャルコンテンツの総合展「VCTEC 2022」の中で行われており、参加にはDMMオンライン展示会「メタバース ビジネス EXPO ONLINE」への来場登録が必要となっています。

「VCTEC 2022」には、今回ガイドツアーの制作協力をした中京テレビのほか、XR、NFT、インフルエンサー、SNSマーケティングなどバーチャルとテクノロジーに関連する企業が多数オンライン出展しているほか、「ミライ会議」と題した視聴コンテンツも実施。「ミライ会議」では、実業家のROLANDさん、VR法人HIKKYのさわえみかさん、舟越靖さん、VRアーティストのせきぐちあいみさんらが出演しました。

「ミライ会議」オンラインセミナー アーカイブも視聴できます!

メタバースビジネスの最新情報が集まる「VCTEC 2022」内「メタバース ビジネス EXPO ONLINE」。メタバース業界に関わる方や、今後関わっていきたい方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

●参考リンク
VCTEC 2022
メタバース ビジネス EXPO ONLINE
インフルエンサーマーケティング EXPO ONLINE

ABOUT US
アシュトン「メタカル最前線」初代編集長
2021年3月より「VRChat」はじめソーシャルVR/メタバースの魅力を発信するメタバースライターとして活動。週100時間以上仮想空間で生活する「メタバース住人」として、AbemaTV「ABEMA PRIME」、関西テレビ「報道ランナー」、TBS「サンデー・ジャポン」ほか多くのメディア取材を受ける。2022年4月に「メタカル最前線」を創刊。