VRChatには、さまざまなアバターが存在します。美少女から男性、ケモノや人外など……
そのなかで、1人のVRChatプレイヤーとしてなんとしても推したいジャンルがあります。
それは「少年」です。
最近では墨惺(ROKO SHOP)やウズルハ(かなﾘぁさんち)などさまざまなアバターが発売され、急速に拡大しているジャンルの1つ。
男性アバター自体も盛り上がっているジャンルですが、共通素体の+Headの登場は本当に大きかったです。
そしてあくまでも「少年」とくくったのは、少年アバターに限らず、女性のアバターを少年やメンズライクな男の子っぽく「改変」するのも推したいからです。
今回はそんな少年向けの衣装の先駆者にして、「少年Alice服」や「LumiNoel」等を制作しているBOOTHショップ「はるんち」のはるやさん、メタカル最前線の編集長である東雲りん、そしてライターのふれあ。がはるんちが始まったきっかけなども含めながら、少年アバター・改変について座談会を行いました。
もっと別の改変をしてみたいなって思う人に届けたい、改変の幅を広げるヒントが散りばめられた内容ですので、ぜひご覧ください。
目次
少年改変を始めたきっかけは？
ふれあ。 まず最初に、なぜ少年改変を始めたか動機をお聞きしても良いでしょうか？
はるや ん～、動機って言われると悩むんですが、2022年の8月頃に僕が始めたんですが、その当時、少年らしい男の子アバターは、碼希君(ひゅうがなつみかん)くらいしかいなかったんです。
その頃にTwitter(現X)を見ていた時に、ここあちゃん（キュビクローゼット）か誰かの男の子っぽい改変を見かけて、それで改変をやってみたいなと思ったのがショップに繋がってきた感じですね。
東雲りん 自分が始めたのも同じような時期だったんですが、男性アバターをあんまり追ってなかったのもあるんですけど、可愛い系が多くてなんだかな～と思っていてVRoidなども試してみましたが、しっくりこなくて……となったんですよ。
当時始まりだしたリアクロ集会でGrusのリアルクローズやメンズライクな改変を見つけた時、「こういうのもありなんだ」と気づき、そこからアバターの改変の方向性が少しずつ見えてきましたね。
ふれあ。 僕に関してはそもそも少年改変始めたのが、最近なんですけど、元々最初のアバターがアッシュ(ぷらすわん)だったので、中性的なのが好きだったんですよね。
そこから色々美少女アバターとか使っていった中で「これじゃないな…」という思いがあったんですが、そんな時、はるんちの少年Alice服を見つけた瞬間、「女の子の少年改変……これだ！」と確信し、夢中になりました。
少年アバターや改変の流れ、2023年から？
ふれあ。 でもその頃と比べるとかなり今は少年界隈って大きくなったな～と思っていて、昨年はくうた(ほとぎ屋)や+Head、今年に入ってからは墨惺（ROKO SHOP）やウズルハ（かなﾘぁさんち）といったアバターも人気を集めている印象があります。
東雲りん 選択肢はかなり広がってきたと感じます。 最近ではストリーマーから入ったユーザーが、これまでの価値観とは違った形でアバターを模索しているのもあると思います。
はるや 「はるんち」は、元々趣味で主流ではないけれど自分が好きなものを販売するという方針で、少年界隈がこれほど拡大し商品が売れているのは、もちろんありがたいことですが、正直なところ驚いています。
ふれあ。美少女アバター以外の選択肢も増え、気軽に挑戦できる環境が生まれることを願っています。そしてTwitterのタイムラインに少年アバターをいっぱい増やしてほしい。
はるんちと少年Alice服。イベントとのコラボで得たもの
はるや 少年Alice服は、イベント『Campanella』とのコラボ衣装なのですが、女の子アバター用の少年風の衣装を作りたいという思いもありました。
『Campannella』との話し合いを経て生まれたこの衣装は、「少年服といえばはるんち」「少年服を着ていくならCampanella」という流れを作りたいという思いから生まれました。
ふれあ。 その狙いはめちゃめちゃ成功してる気がしますね。自分の中では少年服のイメージは、「はるんち」と強く結びついていますし、『Campanella』に初めて参加する人でも着ている人を見ることがあるくらいなので……！
はるや 本当にSNSのタグなどを見ていると、『Campanella』に初めて参加する人が少年Alice服を着ているのをよく見かけます。
同じ衣装で『Campanella』に参加するということは、「少年たちと仲良くなりたい」という気持ちの表れだと感じて、とてもカワイイなと思います。
東雲りん ホストクラブなどのイベントとのコラボレーションで衣装を展開していくのも良いですね。
はるや そうですね、男性の要素があるものや、安心して参加できるイベントであれば、積極的にコラボしていきたいと考えています。
アバターを使う人たちが、世界観や表現の問題で衣装選びに困ることがなくなれば良いと思っています。
はるんちの始まりはチャイナ服から
はるや 『はるんち』は、元々杏里（mio3io）のチャイナ服を作りたいという思いから始まりました。まあ、最初のチャイナ服のデータはPCのSSDの熱暴走で消えちゃったんですけど……
ふれあ。 だから初期の方に「ゆるチャイナ」が作られてるんですね。
はるや そうなんです。
東雲りん 意外と「はるんち」の商品って髪型も多いですよね。最初に見たのも髪型だった気がします。
はるや 実は得意なのは服ではなく、髪型なんです(笑)
東雲りん そうなんですか！？
はるや モデリングは髪型から始めたので、『はるんち』の最初の商品は実はメカクレキザヘアなんです。現在販売しているものはリメイク版なんですよ。
これから少年風改変をするならどの子がおすすめ？
ふれあ。 最近は少年風の改変が流行っていますよね。墨惺も人気ですし、森羅（mio3io）も男性寄りの改変を見かける機会が増えたように感じます。
はるや そうですね、墨惺は、SNSのタイムラインでもよく見かけますし、森羅については、僕が以前noteで森羅の少年風改変について書いた頃から目にする機会がかなり増えました。今ではイベントやホストクラブが開催されるほど、界隈が拡大していると感じます。
東雲りん 少年風の改変もバリエーション豊かになり、まめひなた（もち山金魚）やキプフェル（もち山金魚）などをベースに作成する人もいますよね。
はるや 僕がまめひなた用の少年風衣装を発売した頃は、ほとんど見かけませんでしたが、最近はよく見かけるようになりました。サブアバターとして使用している人も多く、デフォルメされた少年風の改変も見られます。
東雲りん まめひなたは振り幅が幅広いから改変触りやすいのもいいですよね。
ふれあ。 森羅や、まめひなたには『少年Alice服』、墨惺には『Overdenim』も着せられます。『はるんち』の商品を基準に考えたら、少年風改変の入門として最適なアバターだと考えています。
図らずとも布教をしてしまった衣装
はるや 実は最近、『Lumi noel』の売上が好調で、初心者の方からのお問い合わせも多いので、理由を考えていたのですが、ふれあさんが初心者向けの改変記事で『Lumi noel』を使用するとおっしゃっていたのを思い出して……
ふれあ。 あれ、そんなに影響力あったんですか！？
はるや 元々『Lumi noel』の制作を通して、「自分が本当に作りたいもの」を作れるようになったと感じていましたし、親しい友人(くれこのさんD)とのコラボ衣装なので、売上が好調なのは大変ありがたいです。
東雲りん 『Lumi noel』は王子様風の衣装なので、カワイイアバターが着ると、そのギャップにドキッとしてしまいますよね
ふれあ。 わかります……増えてほしい。
新しい選択肢として、少年アバター・少年改変・はるんちを！
少年アバターや、少年改変は独自の路線を楽しむことができますし、初心者から上級者までオススメしたい改変ジャンルです。
もしこの記事を読んで、「はるんち」に興味が湧いたのなら、是非服を購入して参加してみましょう。 少年改変、少年アバター、はるんちは……良いぞ!!
